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心房細動に対する高周波カテーテルアプレーションの有効性に関する基礎的・臨床的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09770525
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 循環器内科学
研究機関福岡大学

研究代表者

熊谷 浩一郎  福岡大学, 医学部, 講師 (10248510)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード心房細動 / カテーテルアプレーション / カテーテルアブレーション / Bachmann束
研究概要

【目的】心房細動(Af)の一部には、峡部を回路の一部に含む不安定リエントリー回路がAfの維持において重要な役割を演じている例がある.例えば,心房粗動を合併する例や抗不整脈薬で粗動化するようなAfでは峡部のアブレーションで治療可能な場合がある.しかしその適応や長期予防効果は明らかではない。そこでこのような発作性Afに対する峡郎アブレーションの有用性と成功予測因子について検討した.【方法&結果】心肩期外・頻回刺激で通常型心房粗動が誘発された、あるいはAf中のマッピングで三尖弁輪が粗動様のorganizeした興奮パターンを示した発作性Af16例を対象とした。全例で三尖弁-下大静脈間の峡部のアブレーションを行ったところ、術後平均11.4ヶ月の経過観察で、Afの発作が無投薬下で消失した例が8例(50%)、投薬下で滅少した例が4例(25%),無効Q効が4例(25%)であった。有効12例(消失及び減少)は無効4例に比し、体表心電図のV1のf波高が有意に高く(0.29±0.10vs0.15±0.04mV,p<0,02)、左室駆出率が有意に高く(74±9vs58±2%,p<0.05)、左房径が有意に小であった(35±6vs43±4mm,p<0.05)。有効例のうち一例で,朝たにAfが出現した。この症例はAfが旬日頻回に出現し、常に類似した心房性期外収縮から開始した。左上肺静脈内の最早期局所電位を認めた部位でアブレーションを行ったところ、Afは消失した。【結語】体表心電図のf波高、左室駆出率、及び左房径は発作性Afに対する峡部アブレーションの成功予測因子となりうると考えられた。また、肺静脈入口部をfocusとするAfが出現した場合は、その心房性期外収縮起源に対する局所のアブレーションを併用することにより,Afを根治することが可能である。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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