研究課題/領域番号 |
09770532
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
池田 博行 山形大学, 医学部, 助手 (80261709)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | グルタール酸尿症I型 / グルタリルCoA脱水素酵素 / 遺伝子解析 / グルタール酸尿症 / グルタリルCOA脱水素酵素 |
研究概要 |
グルタール酸尿症1型は、先天性有機酸代謝異常症の一つである。日本人においては頻度が少ない遺伝性疾患であり、現在まで10例程度の症例が報告されている。我々は自験例のはかもう一家系の日本人症例の細胞を島根医科大学小児科山口清次教授より提供を受けて、このGCDH遺伝子解析を行った。 解析方法は培養細胞よりRNAを抽出しRT-PCR法によりcDNAを増幅し、蛋白翻訳領域に過不足のないことを確認し塩基配列の決定を行った。また培養細胞よりDNAを抽出しゲノム検索に用いた。 結果は自験例においてはエクソン9においてR355H変異をホモ接合体として検出した。また家族のゲノム検索も行い、両親ともにR355H変異をヘテロ接合体で有している事を確認した。 またもう一家系においてはエクソン8においてS305L変異を、エクソン9においてM339V変異を検出した。家族のゲノム検索を行い、S305L変異は母より、M339V変異は父に由来することが判明した。 またS305Lは軽症のパレスチナのアラブ人家系において報告されていた。 今回解析した日本人症例2家系において、両者ともにエクソン9に変異が存在した。しかし海外の遺伝子解析の結果にはエクソン9の報告は少なく、このことが日本人の人種特異性であることが考えられた。
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