研究概要 |
1)世界各地よりケトン体代謝異常症を疑われた患者細胞約10症例について酵素診断を行ったが新たな患者は本年度みつからなかった.2))SCOT欠損症の蛋白,遺伝子解析日本症例の解析がHum Mutat に掲載せれた.オランダ,英国症例につきRT-PCR法を用いて患者遺伝子変異を同定し,変異cDNAの発現実験を行い変異の性質を調べた(投稿準備中).SCOT遺伝子のクローニングは,本遺伝子が約150Kb以上の長さをもつことが判り,エクソン17を含んでいることを明らかにした(投稿準備中).これらの結果は第48回アメリカ人類遺伝学会にて口演に選ばれ発表した.また本遺伝子の転写調節領域についてルシフェラーゼベクターを用いて解析を進行中である.3)T2欠損症の解析 日本症例の遺伝子変異とその3次構造モデルでの特徴についての論文がHum Mutatに掲載された.オランダ,スペインの11症例,日本の2例について遺伝子変異特徴を解析した(投稿準備中).4)VLCAD欠損症の解析.3例のイスラエルの症例の遺伝子変異について,発現実験が難航していたが,これに成功し,遺伝子変異の特徴が明らかとなった(投稿準備中).また日本人軽症例についても遺伝子変異を同定し,残存活性をもつ変異であることが明らかになった(投稿単備中).
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