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腹膜透析、血液透析および腎移植患者におけるEBウイルスの活性化と癌の発生

研究課題

研究課題/領域番号 09770551
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関高知医科大学

研究代表者

久川 浩章  高知医大, 医学部附属病院, 助手 (50218707)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードEpstein-Barr virus / 腎不全 / 腹膜透析 / 免疫異常
研究概要

Epstein-Barr virus(EBV)は悪性リンパ腫や免疫抑制状態での日和見リンパ腫の発症に関与している。腎不全患者では種々の免疫異常をきたし、悪性腫瘍の発生頻度も高い。今回は腎不全患者のEBVに対する免疫異常を検討する目的で、腹膜透析患者6名(男2例、女4例、9〜16歳)を対象として、EBV抗体価の測定、末梢血リンパ球サブセットの測定、EBV特異的CTL(EBVCTL)活性の測定、PCR法(EBV major envelope protein coding regionをprimerとしたnested PCR法)によるEBVゲノムの検出を行った。
EBV抗体価は1例で再活性化のパターンを示し、1例でEBNA抗体の陽転が認められなかった。他の4例は既感染パターンを示した。末梢血リンパ球サブセットでは、2例で伝染性単核症にみられる異常(4/8比の低下、CD8^+HLA-DR^+細胞の増加)が認められた。EBVCTL活性はregression a ssayで測定し、4例で低下が認められた。末梢血リンパ球のEBVゲノムは5例で陽性で、1例ではゲノム量が軽度増加していた。
以上の結果から、腹膜透析患者ではEBVに対する免疫異常が少なからず認められることが明らかとなった。EBVが悪性リンパ腫やリンパ増殖性疾患の発症に関与していることから、長期間にわたり腹膜透析を施行する例では注意深い観察が必要であると考えられた。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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