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脳形成障害の発生機序に関する分子生物学的研究-血小板活性化因子(PAF)分解酵素の関与-

研究課題

研究課題/領域番号 09770576
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

清水 正樹  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (20235667)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード滑脳症 / 血小板活性化因子 / 血小板活性化因子受容体 / 遊走障害 / 脳形成障害 / 遺伝子導入
研究概要

Miller-Dicker症候群の責任遺伝子が血小板活性化因子(Platelet-Activating Factor:PAF)分解酵素(PAFアセチルヒドロラーゼ:PAF-acetylhydrolase)の遺伝子と高い相同性を有することから、脳内のPAFレベルが神経細胞の分化遊走に深く関与しているのではないかとの着想のもと研究を計画した。具体的には1.ヒトPAF受容体cDNAを培養神経細胞内へ導入し、PAF受容体を過剰発現する神経細胞がPAFあるいは他の神経栄養因子に如何に反応するかを検討する。2.各種の脳奇形について、PAF、PAF-acetylhydrolase遺伝子の発現をそれぞれに対するcRNAを用いたin situハイブリダイゼーション、あるいは抗体による免疫組織化学染色にて検討する。
研究成果:PAF受容体cDNAのin vitroでの神経細胞内への導入:PAF受容体あるいはPAF-acetylhydrolasecDNAを組み込んだ遺伝子発現ベクターを培養神経細胞ヘエレクトロポレーションにて導入し、PAF受容体の高発現クローンをノーザンブロットにてスクリーニングすることを試みた。遺伝子導入後、数クローンを得たが、ノーザンブロットでは明かなPAF受容体mRNA発現は検出されなかった。さらに他の遺伝子導入法とロゼットアッセイを組み合わせて、発現クローンをスクリーニングしたが、適切なクローンを得ることができなかった。現在、PAF受容体cDNAのtransientトランスフェクタントおいて、PAFと同時に各種の神経栄養因子を投与し、神経細胞の応答性を指標に、PAFレベルが神経細胞の分化・成長・遊走に如何なる役割を果たすかを検討している。また、各種の脳形成障害剖検例につき、PAF,PAF-acetylhydrolase RNAに対するcRNAをプローブとしたinsituハイブリダイゼーションあるいは免疫組織化学染色を行い、これらの遺伝子発現を検討したが、剖検材料の固定条件の違いからか、一定の結果が得られなかった。今後は、マウスの脳形成障害モデルを用いて、同様の実験を試みる予定である。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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