研究課題/領域番号 |
09770586
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
石井 正浩 久留米大学, 医学部, 助手 (90222950)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 血管内皮機能 / 一酸化窒素 / 先天性心疾患 / 左右短絡性心疾患 / チアノーゼ型心疾患 / 血管内超音波法 / アセチルコリン / ニトロール / ドプラフローワイヤ / 肺高血圧症 |
研究概要 |
先天性心疾患患児における血管内皮機能障害を検討した。正常対象群および左右短絡を持つ先天性心疾患患児およびチアノーゼ性心疾患群の肺血管内皮機能および肺動脈の血管壁構造を血管内超音波により検討した。1群:左右短絡を持つが肺血管抵抗が低い者(18例)、2群:左右短絡を持ちかつ肺血管抵抗が高い者(20例)、3群:チアノーゼ性心疾患群(10例)、4群:正常対照者(20例)に対して心臓カテーテル検査時に肺動脈内へアセチルコリンおよびニトロールを負荷し肺動脈内の血流量の変化をドプラフローワイヤを用いて測定した。また同部位の肺動脈壁構造および内腔閉塞度を血管内超音波法を用いて計測した。4群においてはアセチルコリン、ニトロールの負荷後肺血流量はともに増加し正常な内皮機能および中膜機能を持つことが証明された。1群においてはニトロールの反応は正常群と比較して有意な差を認めなかったが、アセチルコリン負荷では肺血流の増加が認められず内皮機能の障害が認められた。また2および3群においてはアセチルコリン、ニトロールの負荷後肺血流量はともに増加せず異常な内皮機能および中膜機能を持つこと示唆された。また、血管内超音波では、1、2群共に内膜の肥厚を認め、内腔閉塞度は2群において有意に高値を示した。以上のことより左右短絡を持つ先天性心疾患およびチアノーゼ性心疾患においては血管内皮障書の存在が証明された。
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