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小児がん患者のターミナルケアにおける患児・家族のコンプライアンスの検討

研究課題

研究課題/領域番号 09770588
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関久留米大学

研究代表者

稲田 浩子  久留米大学, 医学部, 助手 (90223221)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワードターミナルケア / 小児がん / 在宅ケア / 家族支援 / 兄弟への支援 / 死亡後の支援 / 死後の支援
研究概要

子どものターミナルケアを行うにあたっては、患児自身・家族、医療スタッフの協力体制が最も要求される。それをふまえてターミナルケアの方針作りを行った。
1. 家族と医療スタッフ間のコミュニケーション;様々な治療法が開発された現在、どの時点で支持療法に切り替えるのか、治験的な治療を進めるのか、選択も難しい。時間をかけて、時にはsecond opinionも聞きながら、納得行くまで話し合う必要がある。
2. スタッフ間のミーティング;患児・家族への最良の対応を、話し合いながら検討していく。スタッフ自身の死生観を確立することも重要である。
3. 患児の痛みの軽減;モルヒネ等を用いて、積極的に除痛することで、安心を与える。
4. 子どもへのdeath education;現代社会は、死と直面する機会が少ない。日常の教育の中に、生と死を考える時間をもうけるべき。また、ターミナルステージにいる子どもに死を尋ねられたとき、医療スタッフは嘘をつかずに応える準備をしておくべき。
5. 患児の要求をかなえる; 「家に帰りたい」という希望は誰にでもある。地域の訪問看護システム等を利用した在宅ケアも、お互いの充分な理解と協力があれば可能となる。頻回に話し合いの機会を持ちながら、できるだけ希望にそえるよう努力していく。病院の規則も緩和し、家に似た環境づくりを心がける。
6. 家族・兄弟への支援;患児中心の生活から、家族の輪に歪みができることも少なくない。お互いの立場を尊重し、兄弟にも患児の状況を隠さず伝え、話し合う必要がある。
7. 旅立ちの時;苦しみだけを延長させるような処置は避け、家族に見守られて穏やかに旅立つような状況をつくれるようにする。
8. 患児死後の家族支援;受容までに通る5段階の感情を表出させ、苦しみを分かち合う機会を作る必要がある。私達が行っている追悼の会は、意義深いものとなった。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 稲田 浩子: "小児がんの子どものトータルケアを考える" 筑後小児科医会会報. 第12号. 58-62 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 稲田 浩子: "「ベッドサイドの小児の診かた」(第2版)" 南山堂 (主編集 加藤裕久)(予定), 500 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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