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皮膚におけるマスト細胞の分化・増殖機構の研究

研究課題

研究課題/領域番号 09770597
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 皮膚科学
研究機関旭川医科大学

研究代表者

豊田 典明  旭川医科大学, 医学部, 助手 (40227658)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードマスト細胞 / MC / 9 / c-kit / SCF / retinoid / IL-3 / レチノイド / アポトーシス
研究概要

マウスマスト細胞IL-3依存性cell lineであるMC/9 cellはtyrosine kinase型receptorであるc-kitを発現し、そのligandであるSCFの刺激により、生存維持、アポトーシスの抑制がなされている。今回の研究でわれわれは以下の結果を得た。
(1) 各種retinoid(Ro10-1670,a11 trans,13-cis,9-cis)はすべて、MC/9のIL-3依存性増殖を抑制し、IL-3 receptor発現をdownregulateした。
(2) MC/9のc-kit発現を免疫沈降法、Western blot analysisでc-klt発現を検討した結果、retinoidはc-kit発現に影響を及ぼさなかった。
(3) 線維芽細胞(NIH/3T3)はc-kitのligandであるSCFを発現し、マスト細胞の増殖支持の他に接着因子として働くが、retinoid(9-cis,all-trans)で前処置したMC/9 cellとNIH/3T3 cellとの接着能には変化がなかった。
(4) IL-3添加群、SCF添加群にかかわらず、retinoidによりDNAfragmentatlon(アポトーシス)が惹起された。
(5) retinoidはc一kit刺激後のMAPKリン酸化に影響しなかった。
(6) 活性型vitamin D3であるcarcitriolの核内レセプターはVDR-RXR heterodimerだが、9-cis retinoic acidはRXRのligandであることが知られている。またcarcitriolは単独でc-kit発現をdown regulateする。今回、carcitriolと9-cis retinoic acid、及び13-cis retinoic acidを用いてc-kit発現を検討したが、相互作用は認められなかった。
以上の結果からretinoidはMC/9 cellのIL-3とc-kit/SCF情報伝達系をともに抑制し、特にc-kit/SCF情報伝達系ではMAPKより下流でブロックすると考えた。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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