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アトピー性皮膚炎の皮膚由来のカンジダ抗原特異的Tcell clonesの特徴

研究課題

研究課題/領域番号 09770599
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 皮膚科学
研究機関東北大学

研究代表者

田中 美佐子  東北大, 医学部, 助手 (90271907)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードアトピー性皮膚炎 / Candida albicans / Dermatofagoides favinae / カンジダ抗原 / ダニ抗原
研究概要

研究の背景 最近のアレルギー研究の進歩に伴い,アトピー性皮膚炎患者はダニなどのアレルゲンに反応してTh2型のT細胞からIL-4, IL-5, IL-10などが産生され,抗原特異的IgE抗体や好酸球が動員され,病態が形成されると考えられている.人の粘膜の常在真菌であるカンジダ抗原にたいする遅延型反応と即時型反応を観察してみると,成人の健康人では100%近くの人が遅延型反応を示し即時型反応は示さない.一方,アトピー性皮膚炎患者では,逆に遅延型反応が低下して即時型反応が認められる傾向があり,これは皮膚だけでなく末梢血リンパ球でも認められることをすでに報告した.ダニ抗原にたいしてはアトピー性皮膚炎患者で即時型反応または遅延型反応が認められるが,一部の患者では好酸球の関与する8-12時間後を中心としたlate phase reactionも認められる.そこでダニ抗原とカンジダ抗原で刺激した時のアトピー性皮膚炎患者と正常健康人の末梢血リンパ球のサイトカイン産生を調べたところ,アトピー性皮膚炎患者でダニ抗原にたいしてlate phase reactionのみられる患者では著明なIL-5産生の亢進が認められた.研究の当初は抗原特異的T cell clonesを作成しないとサイトカイン産生を調べにくいと予想し,T cell clonesで研究したが、末梢血リンパ球の短期培養でも充分な結果が得られたため、後者を用いて実験した。結果 アトピー性皮膚炎患者でダニ抗原にたいして皮膚のlate phase reactionの認められた患者では,ダニ抗原で刺激された末梢血リンパ球の培養上清にIL-5の産生亢進を認めた.カンジダ抗原にたいして皮膚の遅延型過敏反応を示した被験者ではカンジダ抗原で刺激された末梢血リンパ球の培養上清にIL-2, IFN-γ産生量の増加を認めた.考察 アトピー性皮膚炎患者のダニ抗原にたいする皮膚のlate phase reactionは,IL-5が関与し,これは局所での好酸球の遊走と炎症の惹起に関与していると推測される.

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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