研究課題/領域番号 |
09770614
|
研究種目 |
奨励研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
皮膚科学
|
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
藤原 浩 新潟大学, 医学部, 助手 (20238637)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
|
キーワード | カポジ肉腫 / KS・HV / HHV-8 / vEGF / オンコスタチンM / GVHD / 皮膚腫瘍 / in situ PCR / カボジ肉腫 / KS-HV / HHV8 |
研究概要 |
ヒトヘルペスウイルス8型(HHV-8またはKS-HV)の病変形成への関与について検討するために 1. in situ PCR法によりカポジ肉腫組織切片上でのKS-HVの局在について検討した。 2. RT-PCR法によりカポジ肉腫組織においてvEGF、オンコスタチンMのmRNAが発現を、in situ hybridizationによりその発現の局在を検討した。さらに免疫染色を行い蛋白発現を検討、CD34、第8因子関連抗原陽性細胞と対比、in situ PCR法によるKS-HVの局在との対比を行った。 3. 骨髄移植患者の皮膚(GVHD病変)、各種の皮膚腫瘍組織からDNAを抽出し、PCR法によりKS-HVの検出を試みた。 その結果、 1. in situ PCR法によりカポジ肉腫組織内ではKS-HVは腫瘍細胞そのもの、および一部病期のすすんだ症例では表皮細胞にも存在することが証明された。 2. RT-PCR法によりvEGF、オンコスタチンMのmRNAがカポジ肉腫組織で発現されてい留ことが確認された。さらにin situ hybridization、免疫染色により腫瘍細胞が発現していることが確認され、その局在はKS-HVと類似していた。 3. 骨髄移植患者の皮膚、および皮膚腫瘍組織からはKS-HVのDNAは検出されなかった。 以上よりKS-HVはカポジ肉腫腫瘍細胞に特異的に存在し、vEGF、オンコスタチンMといったサイトカインを介したオートクライン、パラクライン増殖を行っていることが推察された。
|