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皮膚病変部に認められるマスト細胞の増殖機構及びその機能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09770633
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 皮膚科学
研究機関広島大学

研究代表者

亀好 良一  広島大学, 医学部・附属病院, 助手 (40263678)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードマスト細胞 / 線維芽細胞 / Stem Cell Factor / 皮膚
研究概要

1.我々はこれまでNIH/3T3線維芽細胞とマウス骨髄由来培養マスト細胞の共生培養系を用い、炎症性サイトカインIL-1α、TNF-αが線維芽細胞を介してマスト細胞増殖を促進し、このマスト細胞増殖にはStem cell factor(SCF)、c-kitを介した経路が重要な役割を占めているが、それ以外の因子も存在することを見出していた。本年度の研究では、この系におけるプロスタグランジン(PG)の関与について検討した。シクロオキシゲナーゼ・インヒビター、インドメタシンは、IL-1α、TNF-αのマスト細胞増殖活性を抑制し、また共生培養系にPGE2を加えることにより、マスト細胞増殖が認められた。この結果より、IL-1α、TNF-αによるマスト細胞増殖には、線維芽細胞由来のPGが重要な役割を演じていると考えられた。
2.種々の皮膚疾患病変部で認められるマスト細胞増加に対する線維芽細胞の役割を調べるため、手術、生検の際得られた皮膚組織より、線維芽細胞を分離・培養し、SCFの産生量をELISAにより測定した。その結果、線維芽細胞は無刺激でもSCFを産生するが、IL-1α、TNF-αはその産生に影響を及ぼさず、線維芽細胞増殖活性を持つTGF-βは、むしろSCFの産生を抑制することが明らかとなった。遊離SCFだけでなく、フローサイトメトリーにより細胞表面上のSCFの発現についても検討したが結果は同様であった。また、マスト細胞増加を伴うとされる肥厚性瘢痕、ケロイド病変部より得た綿維芽細胞からのSCF産生についても検討したが、無刺激、サイトカイン刺激いずれの場合にも正常部より得た線維芽細胞との間に明らかな違いは見出されず、同病変におけるマスト細胞増殖が、線維芽細胞からのSCF産生の増加によるものではないことが示唆された。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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