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表皮細胞の分化誘導に伴う増殖抑制機構の研究

研究課題

研究課題/領域番号 09770636
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 皮膚科学
研究機関愛媛大学

研究代表者

白方 裕司  愛媛大学, 医学部, 助手 (50226320)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード表皮ケラチノサイト / 活性型ビタミンD3 / TGF-β / アデノウィルスベクター / dominant-negative / 表皮角化細胞 / TGF-beta
研究概要

表皮細胞(表皮ケラチノサイト)の増殖と分化には密接な関係があり、一般的に分化誘導と増殖抑制はカップリングしている。しかしその機構については明らかではなく、現時点で、最も有力視されているのは表皮ケラチノサイトに強力な抑制作用をもつ細胞成長因子であるTGF-βの関与である。活性型ビタミンD3添加によりケラチノサイトは増殖抑制を受けるが、この場合にもTGF-βの関与が中和抗体を用いた方法で報告されている。しかし、中和抗体を用いても増殖抑制はある程度しか抑制されず、ビタミンD3によるケラチノサイトの増殖抑制機構にTGF-βがどの程度関与しているかについては明らかではない。そこで、TGF-βの機能を阻害する、いわゆるdominant-negative効果を持つTGF-β受容体IIの変異体DNAを組み込んだアデノウィルスベクター(AdexCATβTR)を作成し、培養表皮ケラチノサイトに導入し、活性化ビタミンD3添加による増殖抑制作用におけるTGF-βの関与を検討した。AdexCATβTRをM.O.I(multiplicity of infection) 2.5-20で感染させた場合24時間後にはmutantTβTRの発現が確認され、TGF-β添加による増殖抑制は完全にblockされた。この実験系を用いてケラチノサイトでTGF-βが完全に効かない状態を作成し、活性化ビタミンD3添加によるケラチノサイトの増殖抑制をみたところ、細胞数、DNA合成抑制の回復は初期には起こらなかった。従って、活性化ビタミンDによるケラチノサイトの増殖抑制は初期の段階ではTGF-βを介さないことが示唆された。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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