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核磁気共鳴画像を用いた少量のくも膜下出血の描出に関する研究:イン・ビトロおよびウサギくも膜下出血モデルによる検討

研究課題

研究課題/領域番号 09770683
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 放射線科学
研究機関富山医科薬科大学

研究代表者

野口 京  富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (10242497)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワードくま膜下出血 / CT / MRI
研究概要

1 外科的に大槽内自家血注入法によるウサギ急性期くも膜下出血モデルを作成した。体重あたり0.4mlから0.8mlの自家動脈血が大槽内に注入された。
2 正常ウサギ(4羽)およびウサギ急性期くも膜下出血モデル(16羽)の頭部のCTを撮像後、MRIのT1強調画像、T2強調画像およびFLAIR画像を撮像した。MRIの撮像はウサギ急性期くも膜下出血モデルを作成後、全例24時間以内に撮像された。
3 ウサギ急性期くも膜下出血の描出能について、CT、MRIのT1強調画像、T2強調画像およびFLAIR画像を、比較検討した。
4 CT画像では、対象であるウサギの頭部が非常に小さいため、頭蓋骨からのアーチファクトが目立った。また、濃度分解能が十分でなく、正常脳実質と脳脊髄液のコントラストが不良であった。
5 CT画像では、ウサギ急性期くも膜下出血は、正常脳実質に比べて明らかな高吸収域としては描出されず、くも膜下出血は検出困難であった。
6 MRIのFLAIR画像では、正常脳脊髄液は低信号域として示され、ウサギ急性期くも膜下出血は、正常脳実質に比べて明らかな高信号域として描出された。
7 MRIのT1強調画像およびT2強調画像では、ウサギ急性期くも膜下出血は、明らかな異常信号域としては描出されなかった。
8 ウサギ急性期くも膜下出血の感度は、CT、MRIのTl強調画像、T2強調画像およのFLAIR画像を比較すると、FLAIR画像が最も優れていた。
9 昨年度のin vitroでの検討および今年度のウサギ急性期くも膜下出血モデルによる検討から、少量あるいは希釈された急性期くも膜下出血の感度は、CTよりもFLAIR法が優れていると考えられる。それゆえ、CTでは検出困難な少量の急性期くも膜下出血(警告出血)であっても、FLAIR法にて検出できる可能性が示唆された。今後は、さらに人の少量の急性期くも膜下出血(警告出血)例にて検討したいと考えている。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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