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放射線・温熱・抗がん剤の併用療法における細胞周期及びアポトーシスの関与

研究課題

研究課題/領域番号 09770687
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 放射線科学
研究機関福井医科大学

研究代表者

塩浦 宏樹  福井医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (50235488)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード抗がん剤 / Low Hyperthermia / 細胞周期 / アポトーシス / Heat Shock Protein / Bleomycin / Cisplatin
研究概要

抗がん剤と40℃のLow Hyperthermiaの相互効果について、まず当教室で継代しているマウスL細胞株を用いてBleomycin(BLM).処理と40℃加温の併用における殺細胞効果増強のメカニズムについて、細胞周期による感受性の変動について調べた。その結果、マウスL細胞においてはBLMまたは40℃の温熱に対する細胞周期に依存した感受性の変化を認めなかった。次に蛍光色素法によってアポトーシスの出現頻度について調べた。BLMによるアポトーシスの誘導は5%以内と少なく、またBLMと40℃の温熱の併用によってはアポトーシスの誘導の増強が認められないことが明らかとなった。従って、マウスL細胞株におけるBLMとLow Hyperthermiaの併用による殺細胞効果増強には細胞周期に依存した感受性やアポトーシスの関与は少ないと考えられた。
さらに温熱療法と抗がん剤のCisplatinの殺細胞効果増強のメカニズムについてヒト神経膠芽腫細胞でHeat Shock Protein(HSP)について調べた結果、44℃の温熱療法とCisplatinの同時併用により、HSPの産生が抑制されることが明らかとなった。また、マウスL細胞においてBLMとLow Hyperthermiaの併用によるHSPの産生の変化について検討した結果、BLM単独処理ではHSPの蓄積誘導は認められず、40℃の温熱単独処理ではみられるHSPの蓄積が併用処理によって抑制されることが示唆された。
抗がん剤とLow Hyperthermiaの殺細胞効果増強のメカニズムの一つとしてHSPの蓄積誘導の抑制が関与している可能性が示された。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Toshio Ohtsubo: "In vitro effects of hyperthermia combined with cisplatin or pepiomycin on the human maxillary carcinoma ccll line IMC-2" Internatianal Journal of Hyperthermia. 13・1. 59-67 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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