研究課題/領域番号 |
09770693
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小久保 雅樹 京都大学, 医学研究科, 助手 (90283605)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | デジタルX線シニュレータ / イメージインテンシファイア / 糸巻き歪み / 電子的照合画像 / デジタルX線シミュレータ |
研究概要 |
1. ファントムを用いたデジタル化X線シミュレータ画像の歪みの測定とその解消方法の開発、および臨床条件での歪みの定量化 デジタル化されたX線シミュレータの歪みを検証するために、既存のファントムを用いて種々のガントリ角度、コリメータ角度に応じたX線シミュレータ画像を撮影した.ところ、デジタル化X線シミュレータの歪みはイメージインテンシファイアの管球面の曲率に起因する、いわゆる糸巻き歪みがその主たる原因であることが確かめられた。各ガントリ角度、コリメータ角度に応じた歪みをおのおの測定し、歪み補正表を作成した。ワークステーション上で各ガントリ角度、コリメータ角度に応じた歪み補正表を自動的に参照して歪みを解消した画像を表示するソフトウェアを開発した。このソフトウエアを用いて、実際の臨床使用において歪みが1%以下であることが確かめられた。 2. 画面上でのマルチリーフコリメー夕の設定 上記の開発により歪みの補正が可能となったため、ソフトウエアを開発し、画面上でマルチリーフコリメー夕の設定を可能とした。このことにより自動的に照射を照合することが可能となった。 3. 治療照合装置へのデジタル化画像のオンライン転送ソフトウエアの開発と治療精度の測定 放射線治療部門のネットワーク環境を整備し、基本OSを統一する事により、デジタル化されたX線シミュレー夕画像をオンラインで治療照合装置へ転送できるようにした。転送されたデジタル化X線シミュレータ画像と電子的照合画像を同じワークステーションに表示し、ソフトウエアにより自動的に位置のずれを検出できるようになった。 4. デジタル化による付加的効果X線シミュレー夕のデジタル化により照射野がプリンタへ出力可能となり、カルテに閉じることによって外来診察に便利であった。また簡単にパーソナルコンピュータに転送でき、スライド作成や教育のためのティーチングファイル作成にも有効に利用できた。
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