研究課題/領域番号 |
09770719
|
研究種目 |
奨励研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線科学
|
研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
今村 正浩 関西医科大学, 医学部, 助手 (40268339)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
|
キーワード | 重粒子 / DNA修復 / 大腸菌 / 高LET放射線 / DNA損傷 |
研究概要 |
重粒子線による細胞致死がどのような機序で生じるのかを、DNA分子挙動の解析をもとに検討した。また同時に、低LET放射線(10kGyまでのγ線)と高LET放射線(熱中性子線、α線および炭素イオン)を用いて、線質の違いによる細胞致死の機序の差異についても比較検討した。 1) 供試細菌:用いた大腸菌はDeinococcus radioduransのMR1野生株である。濃縮した細胞懸濁液をポリピレン・バッグに入れ、各種の重イオンビームで照射した。 2) 放射線照射:京都大学原子炉実験所において、低LET放射線として10kGyまでのγ線照射(泉源:3.7×1014Bq.線量率:3.3kGy/hr)を行った。また、高LET放射線としては、同実験所の原子炉(KUR)の重水(D20)タンク設備がある熱中性子照射筒実験室を用いた。 LETとRBEは121kev/μm(RBE=1.81)まで相関を示すが、それ以上は逆転する。これは、γ線照射によるDNA損傷(D_<10>=4.46)とα線照射によるDNA損傷(D_<10>=1.53)による細胞がLETの増加に従って減少している。この事については検討が必要である。
|