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精神分裂病とニューロトロピン-3の相関研究

研究課題

研究課題/領域番号 09770748
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 精神神経科学
研究機関琉球大学

研究代表者

比嘉 司  琉球大学, 医学部・附属病院, 助手 (90284984)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードニューロトロピン-3 / 精神分裂病 / 相関研究 / 遺伝
研究概要

1. 両親が共に沖縄県出身の当大学生からボランティアを募集した。同意を得た上で精神科医が面接を行い、本人が健康で、かつ2親等以内に精神疾患(精神分裂病、躁うつ病、神経症、アルコール依存症など)の遺伝負因の無い、114人を健常者群とした。その後、静脈血の採血を行った。
2. 当院通院中の両親が共に沖縄県出身者である精神分裂病患者から、同意を得た上で、採血を行い、また診療録から病型、罹病期間、発症年齢、遺伝負因などについて調査した。
3. DNA抽出用キットを用いて血液よりDNAを抽出し、ポリメラーゼ・チェーン・リアクション(PCR)でニューロトロピン-3遺伝子領域の増幅を行った。グリシン/グルタミン(Gly/Glu)多型性を検出するため、制限酵素を3時間以上反応させた。その後、電気泳動にて断片長多型を確認した(Gly/Glu多型性)。
4. 健常者群(109人)のGlu対立遺伝子頻度は0.1842で、精神分裂病群(91人)では0.2308であり、有意差はなかった。また、両群の遺伝子型でも有意差は認められなかった。
5. 精神分裂病群を家族歴陽性群(2親等以内に精神分裂病の家族歴を有する)に絞った場合の比較では、Glu対立遺伝子頻度、Gluを持つ遺伝型頻度共に有意に高値であった(P=0.024、P=0.018)。相対危険度は、2.917であった。
6. NT-3遺伝子Gly/Glu多型性と家族歴陽性の患者群との間に関連性が認められ、服部らの報告を支持する結果となった。米国人、ヨーロッパ系白人を対象にした研究では支持されておらず、人種間の異種性があると考えられた。本研究は対象数が少なく、評価に注意を要するが、この遺伝子が病因と関連する可能性が示唆された。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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