研究課題/領域番号 |
09770759
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
山田 和男 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (70255553)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 遅発性ジスキネジア / 精神分裂病 / 抗精神病薬 / SOD |
研究概要 |
抗精神病薬の副作用の一つである、遅発性ジスキネジア(TD)の原因は不明とされているが、我々は、活性酸素除去酵素の一つであるsuperoxide dismutase(SOD)の活性が、TDを含めた不随運動の認められない患者群と比較して、TDを含めた不随運動の認められる患者群において有意に低値であることを発見した。これを元に、本研究では、入院もしくは外来にて治療中の、長期間にわたり抗精神病薬を服用している精神分裂病患者のうちで、Schooler&Kane(1982年)の診断基準を満たすTDが認められる患者群(TD群)と、年齢・性・治療歴などをマッチングさせたTDが認められない患者群(非TD群)とから、各々の患者の同意を得た上で15ml程度の血液を採取し、赤血球中のSOD活性を亜硝酸法(Oyanagui,1984年)を用いて測定し、その差を比較検討した。その結果、各群でそれぞれ15例分の症例を集めたが、赤血球中のSOD活性値は、TD群では1101.2+/-147.2[U/1E10RBC]であったのに対して、非TD群では1049.9+/-109.5[U/1E10RBC]と、両群間に有意差は認めなかった。さらに、赤血球中のSODの定量の結果も、TD群では10.6+/-1.2[ng/1E6RBC]であったのに対して、非TD群では10.5+/-0.6[ng/1E6RBC]と、両群間に有意差は認めなかった。上記の結果より、幾つかの神経疾患において変異が知られているSOD1遺伝子の多型性について、RFLP(restriction fragment length polymorphism)などの手法を用いての多型性解析も行う予定であったが、有意差を認める可能性はほとんどないと考えれたため行わなかった.
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