研究課題/領域番号 |
09770780
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
宗 友厚 岐阜大学, 医学部, 助手 (70242732)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | Apparent Mineralocorticoid Excess / 11βヒドロキシステロイド・デハイドロゲナーゼ / 遺伝子多型 / 本態性高血圧症 / 偽性アルドステロン症 / 副腎腫瘍 |
研究概要 |
腎型11β-hydroxysteroid dehydrogenase(11βHSD)はコーチゾールのミネラロコルチコイド作用を防御する機構であり、その遺伝子HSD11K(HSD11B2)の異常は遺伝性高血圧症の一つであるApparent Mineralocorticoid Excess症候群をきたす。一部の本態性高血圧症では以前より腎11βHSD活性低下が示唆されており、HSD11Kは高血圧症の有力な候補遺伝子と考えられる。本研究は、正常人、本態性高血圧症患者、などを対象にHSD11Kの多型の有無を検討するとともに、臨床像との関連を見ることを目的とした。まず、銀染色を用いたNon-radioisotopic PCR-SSCP法・RNase Cleavage Assay法による簡便な多型検出法を確立し、正常人・偽性アルドステロン症発症者・本態性高血圧症患者で、本遺伝子の多型の有無をNon-radioisotopic PCR-SSCP法により検討したが、スイスで報告されたexon3のAluI多型を含め、プロモーターおよびコード領域に多型は検出されなかった。さらに、腎11βHSD2活性のより正確な臨床的評価法として、尿中遊離コーチゾール・コーチゾンのELISAによる測定法を確立した。今後は、多数例の食塩感受性高血圧や低レニン性本態性高血圧症、糖尿病に伴う高血圧症などで、尿中遊離コーチゾール・コーチゾン比による腎11βHSD2活性の評価を実行していくとともに、軽症のAME例やheterozygoteのスクリーニングとして、この簡便な指標や変異検出法を臨床応用していく予定である。また11βHSD2発現を調節する因子やコード領域以外の部分の関与も今後の課題である。
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