研究課題/領域番号 |
09770789
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
袴田 秀樹 熊本大学, 医学部, 助手 (70284750)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | HDL / アポリポ蛋白A-I / マクロファージ / 泡沫細胞 |
研究概要 |
【1】 アポリポタンパク質A-l(アポ蛋白A-l)によるコレステロール引き抜き作用を阻害するモノクローナル抗体の分離 アポ蛋白A-lによるマウスマクロファージ由来泡沫細胞からのコレステロール引き抜き作用を阻害するモノクローン抗体の分離を試み、目的の阻害活性を有する3株のハイブリドーマを分離した。これらの培養上清からプロテインAカラムを用いて抗体を精製した後、抗原のマウス腹腔マクロファージの細胞膜画分に対してイムノブロットを行ったところ、バンドが認められた。現在、これらの抗体によって認識されるタンパク質の同定を急いでいる。 【2】 アポ蛋白A-lによるコレステロール引き抜きとコレステロールエステルサイクル マクロファージ泡沫細胞に蓄積したコレステロールエステル(CE)は、中性CE加水分解酵素(NCEH)による脱エステル化と、acyl-coenzymeA:cholesterol acyltransferase(ACAT)による再エステル化の動的平衡(CEサイクル)にあり、この回転速度の大小が、HDLによるコレステロール引き抜き作用の一つの律速因子となっている。細胞膜アポ蛋白A-l受容体を介して引き抜かれる遊離コレステロールプールと、ACATの基質となる遊離コレステロールプールには共通部分が存在するため、本年度は特にACATにも注目して研究を進め、以下の知見を得た。ラットACATのcDNAをクローニングし、抗体を作成して組織分布を解析し、更にラット腹腔マクロファージでの活性調節機構を解析したところ、修飾LDLによって、mRNAの増加を伴わずにACAT蛋白量が増加し、酵素活性が上昇することが示唆された。現在、このメカニズムの解析、並びにHDLあるいはアポ蛋白A-lの効果を検討中である。
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