研究課題/領域番号 |
09770803
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
横山 宏樹 東京女子医大, 医学部, 助手 (80220573)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1998年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | ヘパラン硫酸の変動 / 血清・尿のグリコサミノグリカン変化 / neo-epitope / 尿アルブミン |
研究概要 |
1)糖尿病性腎症の発症・進行に伴うヘパラン硫酸の変動 健常者40名、腎症をきたしていない糖尿病患者40名、早期腎症患者40名、顕性腎症患者40名において、血清・尿中のヘパラン硫酸を定量した。定量は、2種類の抗ヘパラン硫酸抗体(10E4,3Gl0)を用いたELlSAにより測定した。10E4は糖鎖のN-硫酸グリコサミン残基を特異的に認識し、3G10はヘパラン硫酸を特異的に消化するヘパリチナーゼ処理後のヘパラン硫酸のneo-epitope(不飽和ウロン酸)と反応する。 a)血清の10E4結合ヘパラン硫酸および3G10結合ヘパラン硫酸は4群でともに同等であった。 b)尿の3G10結合ヘパラン硫酸も4群で同等であった。 c)尿の10E4結合ヘパラン硫酸は、腎症のない糖尿病患者および早期腎症患者では、健常群と同等に保たれている例と、健常群より明らかに低下している例が見られた。顕性腎症患者では、尿の10E4結合ヘパラン硫酸は健常に比べ明らかに低下していた(p<0.0001)。 2)糖尿病ratを用いて、糖尿病出現から経時的に腎症出現・進行に伴い、血清・尿のグリコサミノグリカンの変化を研究 ストレプトゾトシン静注による糖尿病ratをWistar male ratを用いて作製した。健常ratに比べ、糖尿病ratでは4週より尿アルブミンが上昇し、以後糖尿病性腎症の進行をみた。ratの尿ヘパラン硫酸の定量において、尿アルブミンが上昇するのに先行して、2週より尿の10E4結合ヘパラン硫酸の低下が出現した。尿の3G10結合ヘパラン硫酸は両群間に有意な差を認めなかった。
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