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赤血球特異的なアポトーシス調節因子の単離

研究課題

研究課題/領域番号 09770809
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 血液内科学
研究機関筑波大学

研究代表者

中村 幸夫  筑波大, 基礎医学系, 講師 (60231479)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1998年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード赤血球 / アポトーシス / bcl-x / トランスジェニックマウス
研究概要

エリスロポエチン(EPO)は赤血球系の増殖分化に必須のサイトカインである。EPO受容体(EPOR)には細胞内領域欠損型受容体(EPOR-T)が存在し、EPOR-Fからの増殖シグナルやアポトーシス抑制シグナルに対してドミナントネガティブに作用している。EPOR-FまたはEPOR-Tを過剰発現したトランスジェニックマウスを作製したところ、EPOR-Tを過剰発現したマウスは貧血となり、貧血誘導実験でも明らかに死に易い傾向を示した。得られたEPOR-Tトランスジェニックマウスの赤芽球においてはEPOR-Tの共存のためにEPO/EPOR系シグナルが弱く、従ってアポトーシス抑制シグナルも減弱している。このようなマウスにおいては、赤芽球のアポトーシスをなるべく回避するべく、フィードバック機構によって、何らかのアポトーシス抑制因子の発現が高くなっていたり、アポトーシスを誘導するような因子の発現が低下しているといった可能性がきわめて高い。このようなマウス由来の赤芽球細胞を用いて、目的とするアポトーシス調節分子の探索を試みた。平成9年度は以下の実験を行った。(1)cDNAライブラリーの作製。正常マウス胎児肝細胞および骨髄細胞より回収した赤芽球系細胞とEPOR-Tトランスジェニックマウスより回収した同様な細胞とを材料として一般的な方法でcDNAライブラリーを作製した。(2)サブトラクション法による新しい遺伝子のクローニング。得られたcDNAライブラリーを用いて、一般的な手法によってサブトラクションスクリーニングを行った。いくつかの候補遺伝子が得られたが、RNAの発現レベルを解析したところ明らかに発現レベルの異なるような遺伝子は未だに得られていない。スクリーニングを続行中である。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Yukio Nakamura, et al.: "Impaired erythropoiesis in transgenic mice overexpressing a truncated erythropoietin receptor." Experimental Hematology (in press).

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 中村幸夫: "Epo受容体とアポトーシス" 医学のあゆみ「エリスロポエチン受容体と多血症」. 182・13. 925-928 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 中村幸夫、高野弥奈: "FACSの分子生物学への応用 〜アポトーシス〜" 細胞工学. 16、11. 1692-1700 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 中村幸夫、中内啓光: "赤血球前駆細胞のアポトーシス" 現代化学. 増刊35. 113-120 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 中村幸夫、中内啓光: "イラストー医学&サイエンスシリーズ「アポトーシスと医学」" 羊土社, 5 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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