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初期糖尿病性腎症の病因の解析 一酸化窒素との関連について

研究課題

研究課題/領域番号 09770839
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 腎臓内科学
研究機関弘前大学

研究代表者

八木橋 法登  弘前大学, 医学部, 助手 (10250622)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード糖尿病性腎症 / 一酸化窒素合成酵素 / シクロオキシゲナーゼ / GKラット / 一酸化窒素 / 免疫組織化学
研究概要

糖尿病性腎症の原因の一つとしてあげられている腎血行動態の異常に関して、インスリン非依存型糖尿病モデルであるGKラットを用い、一酸化窒素合成酵素(NOS)およびシクロオキシゲナーゼ-2(COX2)の発現に関して検討した。GKラットは週令12週から蔗糖を負荷したもの(GS)と負荷しないもの(G)の2群を、対照群としては雄性Wistarラットを用い、36週目の腎臓を調べた。
NOSの発現は神経型に関しては、macula densaに局在し、GS群で対照群、G群に比較し有意差はなかったが、減少、減弱傾向が認められた。しかしながら対照群、G群間いは差を認めなかった。内皮型はすべての動脈、細動脈、糸球体を含む毛細血管の内皮細胞に発現していたが、3群間で明らかな差はみられなかった。誘導型は発現が認められなかった。
COX-2の発現に関しては、macula densaに局在があり、糸球体1個あたりのCOX-2陽性を示すmacula densa細胞数はG、GS群で対照群に比較し、増加傾向がみられ、さらにGS群はG群よりも多い傾向が認められた。
以上より、蔗糖負荷しないGKラットのような軽度の高血糖ではmacula densaの神経型NOSの発現に変化はないが、蔗糖負荷でより高血糖にすると減少傾向がみられた。macula densaのCOX-2は神経型NOSと異なり、高血糖では増加傾向がみられ、蔗糖を負荷しない軽度の高血糖でもこの傾向が認められた。macula densaにおける神経型NOS、COX-2によって産生される一酸化窒素およびプロスタグランジンは糸球体血流量やレニン分泌に影響を与えることが報告されているが、高血糖における神経型NOS、COX-2は逆の発現パターンを示すことが示唆された。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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