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腎糸球体での半月体線維化機序におけるTGF-βの役割と線維化担当細胞の検討

研究課題

研究課題/領域番号 09770844
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 腎臓内科学
研究機関浜松医科大学

研究代表者

藤垣 嘉秀  浜松医科大学, 医学部, 助手 (20283351)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード半月体形成性腎炎 / 線維化 / 糸球体上皮細胞 / ミオフィブロブラスト / TGF-β / α平滑筋アクチン / TGF-βレセプター / 維維化 / 細胞外基質
研究概要

半月体形成および線維化過程における壁側糸球体上皮細胞の関与をTGF-β受容体発現の観点から検討した。半月体形成性腎炎はWKYラットに抗GBM抗体を静注し作成、4週までの腎組織を検討した。
1週後には90%以上の糸球体で細胞性半月体を認め、4週後では線維細胞性へと変化し、これに伴いIV型コラーゲンの半月体での増生を認めた。TGF-βレセプターI、IIおよびPDGFは1週後までのボウマン嚢上皮細胞と半月体細胞に認め、PDGFは4週後までに減少したが、TGF-βレセプターI、IIの半月体細胞での発現は持続した。ミオフィブロブラストへの形質転換の指標となるα平滑筋アクチン(αSMA)は、3日後でボウマン嚢周囲線維芽様細胞に認められたが1週後にはボウマン嚢上皮細胞にも認めた。またαSMAは、経時的に半月体構成細胞に増加した。免疫電顕では、ボウマン嚢周囲αSMA陽性細胞(ミオフィブロブラスト)の糸球体への侵入を1週後までは認めなかった。一方細胞回転の検討では、半月体でのcyclinAは1、2週をピークに減少し、p21、p27は2、3週をピークとする増加を認めた。
これらより半月体構成細胞の一部はTGF-βおよびPDGFを介して形質転換し増殖したボーマン嚢上皮細胞由来の可能性が示唆された。またTGF-βを介して半月体細胞は増殖の停止および細胞外基質蓄積(線維化)をきたす可能性がある。引き続き半月体内でのTGF-βレセプター発現細胞の同定と細胞外基質蓄積との関係、TGF-βによる線維化促推の有無を検討中である。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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