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CAPD患者の腹膜炎症細胞のAGE化が腹膜硬化に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 09770856
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 腎臓内科学
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

本田 一穂  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (10256505)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワードCAPD / AGE / 除水不全 / サイトカイン
研究概要

本年度はCAPD患者の腹膜組織ならびにCAPD排液中の炎症細胞のcytokineとそのrcceptor(R)の発現を中心に検討した。
1. CAPD腹膜のcytokineとそのreceptorの発現に関する検討
CAPD離脱症例(7例)の腹膜生検組織を抗IL-6,IL-6R,basic FGF,FGFR(BEK),TNFα,TNFαR,MIF,TGFβ,TGFβR抗体を用いて免疫組織学的に検討した。一部の症例(DM症例)の中皮細胞でFGFが陽性で、BEKは間質や血管壁の一部でわずかに陽性であった。IL-6,TNFα,TGFβ,MIFとIL-6R,TNFαR,TGFβRは陰性であった。(陰性の理由として使用抗体の特異性の問題が考えられる。)
2. CAPD排液中の炎症細胞のcytokineとそのreceptorの発現についての検討
CAPD排液中の浮遊炎症細胞の塗沫標本を作成し、上述の抗体を用いて免疫組織学的に検討した。中皮細胞とマクロファージ(Mφ)はFGF,TNFαならびにFGFR(BEK),TNFαRが陽性であった。その他、一部の中皮細胞でIL-6,IL-6R,TGFβRが陽性であった。一方、中皮細胞やMφは抗AGE抗体染色で陽性を呈した。
3. CAPD腹膜のマクロファージ浸潤とαSMAの発現に関する検討
腹膜凍結組織切片に抗CD68抗体(EBM-11)を用い、Mφの浸潤数を検討した。症例によりMφの浸潤数にばらつきが見られた。Mφの浸潤数と除水能との間には有意な相関は見られなかった。一方、αSMAは血管壁の平滑筋細胞や血管壁周囲間質ならびに間質の線維芽細胞で陽性であった。
結論:CAPD患者では中皮細胞や腹腔マクロファージにおいてFGFなどを中心とするcytokineが産生されている。これらはAGE蓄積によって促進される腹膜線維化や血管硬化の機序に関連している可能性がある。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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