研究課題/領域番号 |
09770871
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
出口 貴美子 北里大, 医学部, 助手 (50227542)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 脳室周囲白質軟化 / 超低出生体重児 / 免疫組織化学染色 / TNFα / APP(amyloid precursor protein) / ミクログリア / 軸索変性 |
研究概要 |
脳室周囲白質軟化(periventricular leukomalacia,PVL)の発生要因について、グリアや軸索の面から神経病理学的に検討した。 1.超低出生体重児のPVL 病理学的にPVLと診断した在胎23週から27週未満のヒト超低出生体重児13例について、同年齢の正常9例をコントロール群とし検討した。方法は、病変分布別にfocal(F)型、widespread(W)型、diffuse(D)型に分類し、さらに、グリアに関しては、アストロサイトの反応をGFAP抗体で、またPVL形成過程にミクログリアでその発現が認められたサイトカインとしてTNFα抗体を用いて免疫組織化学染色を行った。軸索障害に関しては反応性軸索変化に特異的に発現するβ-amyloid precurcer protein(βAPP)抗体を用いた。結果は、超低出生体重児の白質軟化では壊死巣が広範で、そのグリア反応は深部から中間部白質で著しく認められた。また、TNFαの発現も早期の在胎23週から認められた。βAPPは、捉えにくい初期の軸索変化にも発現していた。これらから、超低出生体重児にPVLは少なく形成されにくいと考えられてきたが、超低出生体重児のPVLも、虚血などにより、早期から軸索変化が生じ、βAPPが発現する一方、活性化されたミクログリアから産生されたTNFαやアストロサイトの増生が白質軟化の形成に関与していると思われた。 2.PVL病変分布と在胎週数との関係について 対象は在胎22週から41週のPVL例85例に関し、神経病理学的、免疫組織化学的に検討した。上記のごとく在胎28週未満の超低出生体重児は全例W型であり、成熟するにともなって34週以降はF型が多くなる傾向にあった。これは血管、グリア、軸索の易傷害性、成熟度、可塑性やサイトカインの発現に関係していると考えられるが今後も検討が必要である。
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