研究課題/領域番号 |
09770874
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 帝京大学 (1998) 東京女子医科大学 (1997) |
研究代表者 |
大石 昌也 帝京大学, 医学部, 助手 (70223724)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1997年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 安定同位元素 / 呼吸テスト / 胃内容通過時間 / 新生児 / 呼気テスト |
研究概要 |
新生児領域での非侵襲的な胃内容通過時間の客観的指標の確立、および本検査法による新しい新生児栄養管理法の検討を目的として本研究を行い、以下のような結果が得られた。 1、 ^<13>CO2呼気分析用非分散型赤外分折装置(日本分光他社、HBP-100)によるベットサイド呼気中^<13>CO2測定:従来、呼気中^<13>CO2の測定は、呼気分析用質量分析計により測定されていたため高価で、使用にあたり習熟を要する点でベッドサイドで使用するには不適当であった。そこで、安価でコンパクトな非分散型赤外分析装置(HBP-100)をNICU内に設置し、臨床現場での各種呼気テストに対応できるか検討を行った。ゴレイセル光軸のずれと思われる測定値のドリフトが当初見られたが、NICU内は比較的温度環境、クリーン度が一定であり、設置条件も適当で測定時間3-8分、測定精度も0.82‰、かつ最新のソフトウエアにより誰にでも簡便に使用できるため^<13>CO2呼気分析は臨床現場での呼気テストに十分対応できると考えられた。 2、 近似式を用いた^<13>CO2呼気排泄曲線の定量的解析法の作成 従来我々は、^<13>C-glycine呼気テストによる胃内容通過時間の評価法として^<13>CO2呼気排泄パターン分類および呼気^<13>CO2ピーク時間を用いていたが、評価が主観的でありピーク時間は呼気サンプル時間が不連続であるため真のピーク時間を捉えていない可能性があったことなどが本法を広く臨床応用する際の問題点となっていた。そこで近似式を用いた^<13>CO2呼気排泄曲線の定量的解析法を作成した。近似式を用いた^<13>CO2呼気排泄曲線の定量的解析法により求められたhalf-excreaton time,lag phaseを用いることにより胃内容通過時間を客観的に評価できることを発表した。 3、 本検査法による各種条件下での胃内通過時間の検討 胃食道逆流症における胃内容排泄動態の評価(消化管通過障害をきたす疾患の評価、消化管運動機能促進剤の治療効果判定を目的として):手術前無治療時と比較し、手術前シサプリド使用時および手術後2ヶ月の胃内容排泄時間が良好であることを示した。
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