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胃癌とEpstein-Barr virusとの関連性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09770884
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科学一般
研究機関千葉大学

研究代表者

小田 健司  千葉大学, 医学部・附属病院, 助手 (90282483)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード胃癌 / Epstein-Barr virus / 抗EBV抗体価 / 残胃癌 / EBV抗体価 / bcl-2 / 湿潤リンパ球
研究概要

胃癌とEpstein-Barr virusとの関連性に関して、今年度新たに得られた研究成果を以下に示す。
1. 胃癌患者における抗EBV抗体価測定の臨床的意義:81例の胃癌患者に対して、間接蛍光抗体法により抗viral apsid antigen(VCA)-IgG,IgM,IgA,抗early antigen(EA)-IgG,IgA,抗EBV nuclear antigen(EBNA)を測定した。その結果、EBV関連胃癌症例は81例中6例(7.4%)であり、抗VCA-IgG,EA-IaG,EBNA抗体価の増加が認められた。特に抗EA-IgG抗体価の上昇が特徴的で、cut off値を10倍未満とするとsensitivity 83.3%,specificity 90.7%と特異性が極めて高く、腫瘍マーカーとして臨床応用が可能と思われた。一方、抗VCA-IgM,IgA,抗EA-IgAはすべて10倍以下であり抗体価測定の意義は認められなかった。
2. EBV lytic cycleの検索:EBV関連胃癌患者では抗early antigen IgGが増加していることからEBV産生性増殖の可能性が示唆されたが、諸検査にてもその所見は得られなかった。
3. 残胃癌でのEBV検出率:残胃癌では10例中3例(30.0%)もの高頻度でEBVが検出され、胃酸濃度の低下とEBVの易感染性の関連が示唆された。
4. 浸潤リンパ球のT細胞受容体の解析およびEBV関連胃癌患者でのHLAタイピング:症例が少なく不十分であった。
5. EBV関連胃癌のcell line作成の試み:現在まで数例試みたが成功していない。
以上が本年度の成果であるが、今後も研究を継続していく方針である。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.Oda et: "Association of Epstein-Barr virus with gastric adenocarcinoma" Progress in Gastric Cancer Research 1997 Proceedings of the 2nd International Gashic Cancer Corgres. Vol.1. 29-32 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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