• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

胆道上皮の形態形成とVACエキソサイトーシスに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09770946
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関佐賀医科大学

研究代表者

森 倫人  佐賀医科大学, 医学部, 助手 (20264161)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード胆嚢上皮細胞 / コラーゲンゲル培養 / 形態形成因子 / EGF / HGT / TGF-β1 / HGF / TGF-b1
研究概要

胆道の形態形成は,前腸からの肝臓憩室の頭側肝窩が肝臓の原基となり,尾側肝窩は拡張して胆嚢を形成しその茎部が胆管となり,この調節機構には上皮間葉相互作用が必要である.胆道上皮の形態形成の解析のため胆嚢上皮細胞のコラーゲンゲル培養を用いて,形態形成のメカニズムと線維芽細胞を含めた種々の細胞増殖因子の形態形成における影響について調査してきた.
1, コラーゲンゲル立体培養による胆嚢上皮細胞の嚢胞形成には,小胞体からトランスゴルジネットワークを介した細胞表面への分泌小胞,即ち極性を持ったVAC(vacuolar apical component)のエキソサイトーシスによる細胞表面への輸送と融合により,極性を獲得し嚢胞を形成する過程が明らかとなり,EGFやHGFやEpimorphinをはじめとした細胞増殖因子や線維芽細胞培養上清は,VACエキソサイトーシスを通じて嚢胞形成や増殖活性を促進することがBrdU免疫染色と電子顕微鏡にて観察された.また,この調節機構には細胞間接着装置が密接に関係してることが判明し,電子顕微鏡にてこれらの接着装置の増強が確認された.
2, TGF-blによるMesenchyme-Like Transdifferentiation
multifunctional cytokineであるTGF-blを添加すると胆嚢粘膜上皮細胞(コラーゲンゲル培養)は,全く異なった極性を喪失した分枝形態をとることが判明し,これはEGFによって増強されさらにはネットワーク構造を形成した.この過程を上皮系マーカーとしてcytokeratin,間葉系マーカーとしてvimentinの抗体を用いて免疫染色した結果,この変化は上皮細胞のMesenchyme-Like Transdifferentiationと考えられ,超微構造的には細胞間接着装置の減弱が観察された.
以上の知見を論文にし,現在Journal of hepatologyに投稿中である.
また,今後線維芽細胞培養上清中の形態形成因子のcharacterizationを行う予定である.

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 向井 伸介: "サイトカインによる胆嚢癌増殖形態の検討" 消化器癌の発生と進展. Vol.9. 375-380 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi