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肝細胞増殖因子の門脈内持続投与モデルを用いたラット肝切除後肝再生促進効果の検討

研究課題

研究課題/領域番号 09770965
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

佐伯 知行  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (50256385)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード肝再生 / 肝細胞増殖因子 / 門脈
研究概要

昨年度より引き続きモデル作成、およびHGF投与による肝再生促進効果を検討した。
体重250g前後のWister系ラットに対して、静脈麻酔下に開腹、Higgins&Andersonの方法にしたがって70%肝切除を施行した。上腸間膜静脈末梢枝に2ml浸透圧ポンプと接続したカテーテルを挿入、ポンプは腹腔内に留置した。30時間後に再開腹し、腹腔内を検索したが肝膿瘍、腸管壊死などの合併症は生じていなかった。また投与ルートの開存性についても問題はなかった。
HGF投与群で、肝再生の評価を目的として肝重量、組織中DNA含有量、蛋白含有量、PCNA集色陽性率、c-fos,c-junの発現を調べた。今回測定したパラメータ上ではHGF投与群と非投与群の間に有意な差を得ることができなかった。その可能性として、正常肝においては70%肝切除後残肝は急速に再生を開始するが、本モデルにおいては肝再生が最大限行われておりHGFの投与によってもさらなる肝再生促進は得られなかったことが考えられる。また、過去に行われた実験ではHGFの大量投与が行われており、外来性のサイトカイン投与では大量投与が必要になる可能性も考えられた。
臨床応用を考えた場合、正常肝での肝切除において術後肝再生遅延のため肝不全を惹起する可能性はほとんどなく、肝硬変、慢性肝炎などの病的肝での肝切除後に様々な問題が生じる。今後はHGF投与の薬量の再検討および、肝硬変、黄疸肝等の障害肝モデルを用いた実験での評価が必要となると思われた。またHGF産生遺伝子導入などによる内因性HGFを増加させる方法についても検討すべきであると思われた。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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