• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

大伏在静脈を被覆した自己拡張型金属ステントによる新しい門脈血行再建術

研究課題

研究課題/領域番号 09770966
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

中林 幸夫  東京慈恵会医科大学, 外科学講座・第1, 助手 (70217818)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード門脈 / 血行再建 / ステント
研究概要

血管吻合を施行しない新しい門脈血行再建の可能性を求めるために,静脈グラフトを併用した自己拡張型金属ステントを用いた門脈血行再建について検討してきた.目的として1.手技の確立,安全性の確認 2.血流量の確認,開存率 3.留置したグラフトの壁構造の病理学的判定を行ってきた.血行再建の方法としては採取した静脈グラフトを金属ステントに被覆し固定した後,イントロデューサーを介し腸間膜静脈より切除した門脈断端に誘導,内腔側から刺出させた後,肝側門脈にさし込み肝実質に覆われた門脈内腔にステントを圧着させて血行再建を完成させる方法を行ってきたが,イントロデューサーに収納されたステントは全解放で約30%の全長の短縮を生じて本来の長さの戻るが,静脈グラフトの径によっては必ずしもステントの全拡張を生じないという問題点が確認された.そのため当初全長8cmのステントを採用したが腸間膜静脈側にステント余剰が生じることから全長5cmのステントを採用する必要が生じた.また全長の短縮の率がステントと採取した静脈グラフトとの間に差が存在するため,静脈グラフトを長めに採取使用する必要があるが,門脈内に存在することになる余剰な静脈グラフトが開存率,門脈壁の過形成にいかなる影響を与えることになるかも問題となり,切除した門脈の長さに応じた静脈グラフトの長さの決定が不安定要素となった.また,ステントが全拡張しない場合,ステント内腔は狭小化し十分な門脈血流が確保できず,門脈圧亢進状態を引き起こすという新たな問題が生じた.本法は現時点では安定性に難があり,静脈グラフトの代わりにPTFE製人工血管等を被覆したステントグラフトによる同様の検討も行う必要があると考えられた.

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi