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大腸癌ならびに大腸腺腫におけるテロメラーゼ活性の検討と早期診断への応用

研究課題

研究課題/領域番号 09770972
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

遠藤 俊吾  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (10223687)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード大腸癌 / 腸管洗浄液 / テロメラーゼ活性 / テロメラーゼ
研究概要

腸管洗浄液中のテロメラーゼ活性を測定し,大腸癌の診断の可能性を検討した.
【対象】大腸癌患者38例,大腸腺腫30例と大腸内視鏡検査で異常のなかった健常者24例を対象とした.大腸癌の占居部位はC:6例,A:4例,T:4例,S:10例,R;14例で,進行癌が28例,早期癌が10例である.また腺腫はすべてtubular adenomaである
【材料および方法】ポリエチレングリコール電解質腸管洗浄液内服による腸管前処置を行い,大腸内視鏡検査施行時に直腸内の腸管洗浄液を内視鏡的に吸引採取した.採取された腸管洗浄液を遠心,lysis bufferを加えhomoginize,冷却再遠心などを行いテロメラーゼを含む分画を抽出,-80℃で保存した.検体の蛋白量6μgに調整し,協和メデイクス社のテロメラーゼ活性検出Kiを用い,ポリアクリルアミドゲルによる電気泳動を行い,Telomerase ladderを検出した.これをNIHImageを用いてpeak面積による半定量解析を行い,0U/μg Proteinを陰性と判定した.なお,PCRはテロメア伸長反応後にPCR阻害物質の除去を行った後,94℃30秒,60℃30秒,72℃45秒の3Stepで31サイクル施行した.
【成績】大腸癌患者では占居部位,壁深達度に関わらず38例中22例で陽性であり,腺腫では30例中6例で陽性であった.健常者では24例中1例のみ陽性であった.また半定量による活性値は,大腸癌患者では5.92±1.05U/μgProtein,健常者では0.13±0.65U/μgProteinであった(p<0.01).
【結語】賜管洗浄液中のテロメラーゼ活性を測定することにより,大腸癌患者と健常者を明確に区別しえた,この診断法を確立すれば,大腸癌の高精度スクリーニングが可能となると考えられる.

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 石橋敬一郎: "腸管洗浄液中テロメラーゼ活性測定による大腸癌診断の試み" 日本臨床. 56・5. 117-121 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 石橋 敬一郎: "腸管洗浄液中テロメラーゼ活性測定による大腸癌診断の試み" 日本臨牀. 56 5(投稿中、依頼原稿). (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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