• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

食道癌におけるテロメラーゼ活性発現の意義と治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 09770978
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関関西医科大学

研究代表者

山道 啓吾  関西医科大学, 医学部, 助手 (70291804)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード食道癌 / テロメア / テロメラーゼ / 抗癌剤感受性
研究概要

染色体の末端テロメラ構造を安定に保つ酵素テロメラーゼは、細胞の不死化に伴って活性することが知られており、近年、細胞の腫瘍化との関連が注目されている。本研究の目的は、食道癌を対象にテロメラーゼ活性の発現の意義を検討し、さらに、抗癌剤との関連を極討することで食道癌治療へ応用する可能性を模索することにある。
本年度は、前年度から引き続いて計25例の食道癌を対象に検討を行った。手術標本の検索では、すべての症例においてテロメラーゼ活性が認められた。また、テロメア長も全症例で短縮していた。臨床病理学的検討では、臨床病理学的諸因子とテロメラーゼ活性の間には有為な相関は得られなかった。しかし、テロメア長とテロメラーゼ活性は相関し、テロメア長の短縮によりテロメラーゼ活性が亢進する傾向が認められた。内視鏡生検材料についての検討では、25例中7例でテロメラーゼ活性が認められず、必ずしも手術標本の結果と一致しなかった。また、正常粘膜においてテロメラーゼ活性の亢進が認められた症例もあった。内視鏡生検材料で正確な結果を得るためには採取方法や採取量、インヒビターの問題など克服する点は多数有り、癌診断への応用にはさらなる検討が必要と思われた。食道癌細胞株における抗癌剤感受性との関連の検討では、CDDP感受性力高い細胞株ほど、テロメラーゼ活性が亢進する傾向が認められた。さらに、一部の細胞株ではCDDP投与によりテロメラーゼ活性の抑制が認められ、癌治療への応用が期待できた。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 山道啓吾: "ヒト食道癌細胞株におけるテロメラーゼ活性とCDDP感受性について" Biotherapy. 13・1. 47-49 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi