研究概要 |
1. methionine-mitomycinC conjugateの作製市販のmitomycinC(MMC)を標品dimethylformamide(DMF)に溶解し、DMFに不溶である標品に添加されているNaClを遠心によって除去した。Acetyl-methionine(AC-Met).hydroxy-benzotria-zole(HOBt),dicyclohexylcarbodiimide(DCC)を混和し、4℃で20分、遮光下で震盪後、これにMMCを加え4℃で24時間遮光下で反応させ、Acetyl-Met-MMCを合成した。薄層クロマトグラフィー(TLC)でAcetyl-Met-MMCが合成されたことを確認後、更に高速液体クロマトグラフィーにより精製し、Acetyl-Met-MMCconjugate(conj)を得た。現在、質量分析(Mass)並びにNMRによるconjの構造決定中である。 2. Invitroにおける実験 ヒト食道扁平上皮癌(KE-3)を用い、1wellあたり4.5×104cell/mlの細胞を培養用96穴平底マイクロプレート内で、48時間培養(5%CO^2,37℃)し、methionine free培養液と通常培養液の2群に分け3時間培養後、MMCとMMC濃度に換算したconjを種々の濃度でそれぞれ添加し、12時間培養後、Tetra-Color ONE(Cell Proliferation Assay System)を加え、インキュベーターで反応させた後に、マイクロプレートリーダーを使用して450nmでの吸光度を測定することで生細胞数を測定し、殺細胞効果を検討している。
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