研究概要 |
我々は移植心の冠状動脈硬化の実験に先立ち,先ずanti-rat抗CD80抗体および抗CD86抗体の移植心生着延長効果の検討を行うため,主要組織適合抗原がminor mismatchの系であるF-344ラット(RT1^<1V-1>)をDonor,Lewisラット(RT1^1)をRecipientとしてOno-Lindsey法に従い腹腔内異所性心移植を行なった.移植直後より抗CD80抗体および抗CD86抗体1mg/kg/dayを5日間浸透圧ポンプにて投与した結果、抗体無投与群に比し生着延長効果が認められたが、免疫学的寛容状態を得ることはできなかった。 現在,我々はanti-rat抗CD80抗体、および抗CD86抗体を移植前に投与することによって生着延長効果があるかどうかを検討中であると同時に、suboptimal doseの既存の免疫抑制剤を投与し相乗効果についての検討を進めている.
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