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脊髄横断損傷モデルにおける免疫抑制剤による脊髄内神経伝導路の再生および機能回復

研究課題

研究課題/領域番号 09771027
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 脳神経外科学
研究機関秋田大学

研究代表者

菅原 卓  秋田大学, 医学部, 助手 (80241660)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード脊髄損傷 / 機能回復 / 脊髄下行路 / 脊髄上行路 / 免疫抑制剤 / cyclosporine A / FK 506
研究概要

われわれはこれまでラット損傷後根神経の脊髄内再生に対して免疫抑制剤は形態学的な神経再生を促進することを報告してきた。免疫抑制剤は形態学的に末梢神経の中枢神経内への再生を促進したが、運動機能や脊髄内の後根神経以外の伝導路については検討しなかった。平成9-10年度にラット脊髄横断損傷モデルに免疫抑制剤をして脊髄下行路、上行路の形態学的再生を観察し、運動機能の回復を評価する研究を計画した。
第一段階として、ラット脊髄横断損傷モデルを作成したが、横断損傷の部位は下肢の機能的評価を可能にするために第8胸椎レベルとし、ラットを3群に分けて損傷方法の比較検討した。第一群では第8胸椎の椎弓切除を行い、硬膜を含めて横断損傷を作成した。第二群では最小限の椎弓切除(第8胸椎下方5分の1)を行い、硬膜を含めて横断損傷を作成した。第三群では第8胸椎下方5分の1を椎弓切除ののち、硬膜、クモ膜、軟膜を切開して軟膜下で横断損傷を作成した。第一群では術後死亡率が第三群に比べ有意に高かった。また、第一・二群では下肢運動機能の回復は殆どみられなかったのに対し、第三群では下肢のweight supportはできなかったが上下肢が協調しての歩行様運動がみられた。第三群では硬膜を切断しないため断端どうしが密着しており、また椎弓切除が最小限のため胸椎のalignmentが正常に近く保たれることから、これらの要素が脊髄下行路の再生に促進的に作用するものと考えられた。
次に免疫抑制剤をこのモデルに投与し、大脳皮質運動野下肢領域に蛍光色素Dilを注入して錐体路を標識したが、コントロール群も含めて現在まで錐体路は腰髄レベルで良好に標識されていない。また、免疫抑制剤投与群においてより活発な下肢の運動がみられたが、weight supportがみられないため、hip,knee,ankle各関節での運動を記録するのは困難で現在、評価方法を再検討中である。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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