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腫瘍由来増殖因子遺伝子の阻害による神経膠腫細胞に対する遺伝子治療の実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09771041
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 脳神経外科学
研究機関京都大学

研究代表者

高橋 潤  京都大学, 医学研究科, 助手 (80252435)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードbasic fibroblast growth factor / glioma
研究概要

我々は、ほぼ全ての神経膠腫組織において、basic FGF及びその受容体が多量に発現していることを報告した(PNAS 1990;BBRC 1991;Neurosurg.1994)。また、悪性度の高い神経膠腫ほど、basic FGFの発現度が高く(J.Neurosurg.1991)、この過剰発現は、転写活性の昂進によるものであり、この転写活性はwild type P53で調節されている(PNAS1994)。マウスモノクローナル抗ヒトbasic FGF中和抗体で腫瘍由来のbasic FGFを阻害したところ、神経膠腫細胞の増殖及び腫瘍形成能が著明に抑制されたことから、basic FGFは、autocrine growth factorとして、神経膠腫の自己増殖や悪性化に関与している可能性を示唆した(FEBS Lett.1991)。そして、中和抗体による腫瘍由来のbasicFGFの阻害は神経膠腫細胞にapoptosisを誘導した結果である(J.Neurosurg.1996)。
現在、マウスモノクローナル抗ヒトbasic FGF中和抗体のハイブリドーマから、同抗体遺伝子のクローニングを行い、可変領域のcDNAを作成した。このH鎖、L鎖の可変領域のcDNAに定常領域のcDNAを連結し、ヒト型定常領域をもったキメラ抗体遺伝子を作成したが、この遺伝子を組み込んだ発現ベクターを遺伝子導入する段階で発現がうまくいかない。現在、可変領域cDNAを再チェックしている段階である。
上記に加えて、受容体に親和性をもつbasic FGF antagonistの合成ペプタイドを作成した。in vitro,in vivoの抑制効果を検討したところ、中和抗体と同様に、神経膠腫細胞に対する抑制効果を示し、その機序は、apoptosisを誘導であることを証明した(投稿中)。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T.Niskikawa,JA Takahashi et al: "An early stage mechanism of the age-associated mitochordrial dysfunction in the brain of SAMPS mice" Neurosacince letter. 254. 69-72 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] J.C.Takahashi,JA Takahashi: "Adeno-virus mediated gene transfer of basic FGF mduus in vitro angiogeneis" Atherosclerosis. 132. 199-205 (1997)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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