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^<99>TC^m−sestamibiを用いた脳血流測定による抗癌剤の耐性遺伝子発現予測

研究課題

研究課題/領域番号 09771050
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 脳神経外科学
研究機関宮崎医科大学

研究代表者

横上 聖貴  宮崎医大, 医学部, 助手 (40284856)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードTechnetium-99m-sestamibi(MIBI) / Tl-201 chloride(Tl) / SPECT / brain tumor / MDRI / P-glycoprotein / multi-drug resistance / chemotherapy
研究概要

[目的]1)MIBI SPECTで脳腫瘍患者における化学療法の効果が、治療前に予測可能であるか、2)脳腫瘍患者におけるTI SPECTとMIBI SPECTの半定量的解析を行って、MIBI SPECTが腫瘍の悪性度と相関関係にあるか否かを検討する。
[対象・方法]16名(Glioblastoma(GB):10,Anaplastic Astrocytoma(AA):3,Low-grade Astrocytoma(LGAS):1,Metastatic brain tumor(meta):2)に対し、同時期にMRI,TI SPECT,MIBI SPECTを行い、SPECTの半定量的分析を行って腫瘍の悪性度と比較した。(病変部と、対側の健常脳に関心領域を設け、その比をとってupatake index(UI)を計算、early imageとdelayed imageでそれぞれのUIとRetention Index(RI)=early UI/delayed UIを計算)次に、手術で摘出したsampleのRT-PCR,Northern blottingにてP糖蛋白(p170)をコードするmdrl mRNAの発現を、免疫染色を用いてP糖蛋白(p170)の分布を検索した。
[結果・結論]mdrl,Pgpの発現は、RT-PCRでは全例に、mdrl mRNAの発現を認めたが、Northern blottingではいずれも発現が見られなかった。免疫染色では、glioma細胞にPgpの発現はなかったが、正常脳と組織学的悪性度の低い部位の血管壁(endotherial cell)に発現を認めた。GBのendothelial proliferationには発現が見られなかった。すなわち悪性度が上がるに従ってこれらは減少するため、悪性脳腫瘍の薬剤耐性の主因とは考えづらく、化学療法の効果をMIBI-SPECTで予測するのは困難であった。
MIBIはpassive transportによって集積しPgpによって排出される事がin vitroの実験で言われているが、今回の結果はそれを支持するものであった。また、悪性度の予測という観点から見れば、Tl-SPECTではRIが、LGAS:0,AA:4.10±0.84,GB:5.71±3.47,meta:7.52±1.52、MIBI-SPECTではearly UIが、LGAS:0,AA:0.82±0.07,GB:1.12±0.40,meta:0.90±0.19で相関が見られ、良い指標になると思われた。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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