研究概要 |
l サイトカイン及びヒアルロン酸産生 RA骨髄由来ナース細胞は、IL-6,IL-8,GM-CSF及びヒアルロン酸を、健常人骨髄あるいは健常人滑膜細胞より有意に多量に産生した。RA滑膜由来ナース細胞ではさらにG-CSFの産生が有意に高値であった。RAナース細胞をヒトB細胞株MC/carと共培養しpscudocmpcripolcsisを起こさせるとIL-6,IL-8の産生が有意に増加し、ナース細胞単独培養では認めなかったIL-1 beta,TNF-alphaの産生も認められた。サイトカイン及びヒアルロン酸の産生は抱き込み能に比例して増加した。B細胞をナース細胞と共培養すると、アポトーシスが抑制されるとともに免疫グロブリンの産生が増加した。 2骨・関節破壊機序の解明 ナース細胞をRA滑膜由来B細胞株と共培養するとIL-1 beta,IL-6,TNF-alpha,MMP-1,MMP-3の産生が有意に増加した。また、ナース細胞においてcathepsin K及びMMP-9のmRNAの発現を認めた。ナース細胞をRA滑膜由来B細胞株と骨片あるいは人工骨上で共培養するとpit gormationあるいは人工骨の吸収が認められた。 以上よりRAナース細胞は直接的に骨・関節破壊に関与している可能性が示唆された。
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