研究課題/領域番号 |
09771154
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
麻酔・蘇生学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
難波 恒久 京都大学, 医学研究科, 助手 (30283609)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | アグリン / ラプシン / 細胞骨格 / チロシンキナーゼ / rho / 神経筋接合部 / パキシリン / 低分子量G蛋白 |
研究概要 |
神経筋接合部にはアセルコリン受容体(AChR)がパッチを作って高度に集積している。これまでのノックアウトマウスの実験などから、運動神経が分泌するアグリン、神経筋接合部にAChRとともに集積しているラプシン及びMuSKがこの形成機序に深く関わっていることが示されている。特に興味深いことにはラプシンを線維芽細胞に導入するとパッチを形成し、AChRをその部位に共集積させる働きがある。昨年度の研究によりラプシンはチロシンキナーゼによってクラスターを形成し、細胞骨格の再構築をおこしていることがわかった。本年度はラプシンに結合するチロシンキナーゼ及び細胞骨格蛋白を同定するため、ラプシンにHis-tagをつけたコンストラクトを作成しら。繊維芽細胞において野生型ラプシンと同様クラスターを形成することを確かめた後、免疫沈降によってラプシンと共沈する蛋白を検索した。パキシリン、FAK、アクチニン、ビンキュリンなどの神経筋接合部に集積している細胞骨格蛋白は検出されなかった。またこのコンプレックスのラプシンなどに対する燐酸化能は認められず、チロシンキナーゼが含まれている可能性は低いと考えられた。以上のことから、ラプシンのクラスター形成にはこれまで同定されていない細胞骨格蛋白が関与している可能性が示唆された。これ以降の解析にはtwo hybrid systemなどによるスクリーニングが必要である。
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