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肝細胞からの低酸素によるグルコース放出のメカニズムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09771159
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関広島大学

研究代表者

城山 和久  広島大学, 医学部・附属病院, 助手 (30284201)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード初代培養肝細胞 / 吸入麻酔薬 / グリコーゲン / グルコース放出 / ラクテート放出 / ドパミン / カルシウム
研究概要

1. 吸入麻酔薬が肝細胞からのラクテート放出に及ぼす影響
初代培養肝細胞を好気的条件で各種吸入麻酔薬(ハロセン,イソフルレン,セボフルレン) 1〜5%下で2時間インキュベーションし、上清液中のラクテート放出量を検討した.いずれの吸入麻酔においても濃度依存性にラクテート放出量が有意に増加した.
2. ドパミンが肝細胞からのグルコース放出に及ぼす影響
初代培養肝細胞を用い,ドパミンによる肝グリコーゲン分解作用および糖新生作用を検討した.グリコーゲン分解作用はグリコーゲンを豊富に含有する培養肝細胞を用い,糖新生作用はグリコーゲンを枯渇させた培養肝細胞を用いた.ドパミンは10^<-5>M以上の濃度でグリコーゲン分解作用および糖新生作用によるグルコース放出が有意に増加した.さらにそれらの作用はβ遮断剤であるプロプラノロールにより消失した.したがって,ドパミンは肝細胞のβ受容体に作用してグリコーゲン分解および糖新生によりグルコースを放出させる作用を有すると推察された.
3. グリコーゲン含有量の異なる培養肝細胞の作成
種々の細胞障害実験における肝の栄養状態の違いの影響を検討する目的で,グリコーゲンに乏しい肝細胞からグリコーゲンに富む肝細胞まで種々のグリコーゲン含有量を持つ培養肝細胞モデルを作成した.培養液のグルコース濃度を調整し,初代培養した.蓄積したグリコーゲン量は培養液中のグルコース濃度に依存して増加した.また,培養細胞内外のLDH活性度はグリコーゲン含有量の異なる培養細胞間で有意差はなく,グリコーゲン含有量が異なり,細胞のバイアビリティーに差のない培養肝細胞モデルを作成できた.このモデルを使用し,種々の細胞障害実験における肝の栄養状態の違いの影響を検討できると考えられる.

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 城山和久: "肝細胞中のグリコーゲン含有量が低酸素による肝細胞障害の程度に及ぼす影響" Journal of Anesthesia. 12.suppl. 381 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Shiroyama,K. et al: "The direct effect of dopamine on glucose release from primory cultured rat hepatocytes" IN VIVO. 12.5. 527-529 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Shiroyama,K. et al: "Regulation of glycogen content inprimary cultured rat hepatocytes using a simple in vitro model for hepatocytes in fasted and fed rats" Anesthesia and Resuscitation. 35.1 (in press). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 城山和久: "細胞外カルシウムが低酸素による肝細胞からのグルコース放出に及ぼす影響" Journal of Anesthesia. 11,suppl.365 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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