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神経因性疼痛モデルにおけるNGFのナトリウムチャネルへの影響

研究課題

研究課題/領域番号 09771175
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関宮崎医科大学

研究代表者

小佐井 和子  宮崎医科大学, 医学部, 助手 (00234740)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードホルマリンテスト / C-fos / 坐骨神経結紮 / ラット
研究概要

本来は神経因性疼痛モデルによりNa channelの影響を見る予定であったが、Na channelの免疫学的染色が困難であった。そのため、まずフォルマリンテストという炎症性侵害刺激におけるNa channelの関与をしらべた。その際、Na channel blockerにはフグ毒であるテトロドトキシン(TTX)を使用した。さらにその効果判定に脊髄後角のc-FOS免疫陽性細胞の発現数を調べた。方法:150〜280gのラットを用い、ペントバルビタール麻酔下で右坐骨神経を露出し、TTX(30μM)をガラスピペットで局所投与した。投与して10分後に同側の足底部にホルマリン150μlを皮下注した。ホルマリン注射2時間後、深麻酔下でパラホルムアルデヒドを用いて灌流固定し、脊髄をL2-S1まで切り出し、蔗糖溶液に一晩浸透した。50μmの連続凍結切片を作製し、c-FOSポリクロナール抗体を用いて免疫組織化学染色を施行した。L3-L5レベルの後角におけるFOS陽性細胞を顕微鏡下で観察し、dataは平均値±標準偏差で示し、統計はunpaired t-testで行った。[結果] ホルマリン注射により、脊髄後角I/II層でc-FOS陽性細胞が発現した。第4腰髄レベルでのc-FOS陽性細胞は、後角I/II(内側)23.8±13.6、(mean±SD)、I/II層(total)41.68±22.3、V/VI層 14.6±5.1が、TTX投与により後角I/II(内側)12.6±12.9、I/II層(total)27.1±17.1、V/VI層 10.2±5.6と有意に抑制された。[総括]TTXはホルマリンによるc-FOSの発現を抑制した。テトロドトキシンは急性炎症性の疼痛では痛みのマーカーであるc-FOS陽性細胞の発現をある程度抑制可能であり、炎症性の疼痛をある程度、抑えることができるかもしれない。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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