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肺血官内皮細胞における接着分子の調節機構と急性肺障害の治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 09771191
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関帝京大学

研究代表者

上園 昌一  帝京大学, 医学部, 講師 (10291676)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードICAM-1 / 血管内皮細胞 / 一般化窒素 / エンドドキシン / 核内転写因子 / 急性肺障害 / 接着分子 / 低酸素
研究概要

ICAM-1は、血管内皮細胞細胞の表面に発現する接着分子の一つで、白血球を血管内皮に強固に接着する働きをもつ。本研究は、ICAM-1発現のメカニズムを解明し、接着分子の発現を抑制することで、急性肺障害の治療への応用を目指すことにある。本研究の初年度には、ICAM-1の量的な変化が質的に相関することを明らかにした。本年度は、ICAM-1の発現が一酸化窒素(NO)によってどのように影響を受けるかを検討し、以下の結果を得た。
血管内皮細胞には肺微小血管内皮細胞を用いた。
1. NOは、常時発現しているICAM-1には何の影響も及ぼさない。NO成阻害薬で内因性NOを阻害してもICAM-1発現量は変化しない。
2. LPS(エンドトキシン)の刺激によって増強したICAM-1の発現量は、NOドナー投与下で最大30%低下する。NOによる抑制効果は、NOドナーの半減期に依存し、半減期が40-100分程度の中等度作用性NOドナーにのみ観察された。半減期が数分の短時間作用性、10時間以上の長時間作用性のNOドナーは影響を及ぼさなかった。
3. 核内転写因子であるNF-kBがICAM-1の発現を調節していることが知られており、NOはNF-kBの核内移行を阻止することでICAM-1の発現を抑制するとされている。そこで、LPS刺激によるNF-kBが細胞内動態を蛍光免疫組織学的に調べた。NF-kBの核内移行は、6時間にピークがあり、12時間には元に戻ることが観察された。この結果は1の結果をよく説明する。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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