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膀胱癌における予後規定因子の検討

研究課題

研究課題/領域番号 09771215
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 泌尿器科学
研究機関島根医科大学

研究代表者

八木 宏  島根医科大学, 医学部, 助手 (80273944)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード膀胱癌 / 免疫組織染色 / E-cadherin / SSCP法 / 増殖能 / cathepsin D / nm23 / 免疫組織化学
研究概要

膀胱癌におけるE-cadherin、cathepsin Dおよびnm23蛋白の臨床的意義を免疫組織化学とEG遺伝子mutationの有無により検討した。膀胱全摘除術を試行した94症例のパラフィン切片を用いてE-cadherin(done6F9)の免疫染色性、cathepsin Dの免疫染色性、nm23蛋白の免疫染色性、Ki67(doneMIB1)の免疫染色陽性率、TUNEL法によるアポトーシス指数(Al)、Feulgen染色による5cexoeedngrate(5cER)を評価した。E-cadherinは細胞膜染色性(EC-M)と細胞質染色性(EC-C)を別々に評価し、EC遺伝子のmutationの有無はexon6から14までの各exonを含む領域をPCR法で増幅しSSCP法にて解析した。94例中59例(62.3%)でEC-Mが減少し、19例(20.2%)がEC-C陽性であった。EC-Mの減少は組織学的深達度および異型度、Ki67陽性率、Alおよび5cERとの間に正の相関を認めた。EC-C陽性率は5cERとのみ正の相関を認めたが、EC-C陽性19例ではEC遺伝子のmutationは観察されなかった。Cathepsin D陽性率は組織学的異型度、深達度および5cERに対して負の相関を示した。一方、nm23蛋白陽性率は組織学的異型度と正の相関を認めたが、深達度と5cERとの間には有意な関係を認めなかった。多変量解析では予後に関してEC-MとEC-Cはともに有意な規定因子ではなかったが、生存率では組織学的深達度とcathepsin D陽性率が、非再発率ではKi67陽性率が独立した規定因子であった。以上の結果から膀胱癌におけるE-cadherinの臨床的意義は組織学的所見、cathepsin D陽性率および増殖能に比較し乏しいと考えられた。また膀胱癌におけるE-cacherin遺伝子の異常の頻度は低いと考えられた。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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