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ドナー細胞の胸腺内移入による特異的免疫寛容誘導法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 09771243
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 泌尿器科学
研究機関近畿大学

研究代表者

今西 正昭  近畿大学, 医学部, 助手 (00232611)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードtolerance / intrathynic injection / bone marrow cell / heart transplantation / intrathymic injection / bone morrow cell. / heart tromsplantation
研究概要

昨年の研究により、recipientにLewis(LEW)、donorにBrown Norway (BN)を用いた心移植モデルにおいて、donorの骨髄細胞を胸腺内移入(ITBMC)するとともに短期間のFK506の併用により心に対してdonor特異的免疫寛容の誘導が示され、また、ITBMCの時期は移植当日が最適であることが示された。今回は移植3週間前にITBMCをすると早期拒絶される原因を研究するために、無処置LEWと早期拒絶群における末梢血リンパ球サブセットの経日的変化をCD8^+CD25^+細胞率で解析したところ、早期拒絶群では移植後1日目にピークを認め、活性化細胞傷害性T細胞により移植心が早期に拒絶されたものと考えられた。モノクローナル抗体OX-27(BNに陽性、LEWに陰性)とOX-3(LEWに陽性、BNに陰性)を用いて免疫組織学的検討をおこなった。移植心が長期生着しているラットは、OX-27陽性細胞がリンパ節、脾臓、骨髄、胸腺および固有心に認められた。また、移植心にはOX-3陽性細胞が認められキメリズムの成立が証明された。また、リンパ節や脾臓のOX-27陽性細胞は経時的に増加し、キメリズム発現と免疫寛容の成立との関連性が示唆された。移植心が長期生着しているLEWの脾細胞をX線照射したLEWに1×10^8個静脈内投与し、BN心を移植した。同様に無処置LEWおよび心移植をおこなわずFK506とITBMCのみおこなったLEWの脾細胞を投与し、BN心を移植した。3群間では生着期間に有意差を認めずsuppressor mechanismがこの免疫寛容の主な機序ではないことが示された。γIL-2を移植心が長期生着しているLEWに1000単位を5日間投与したが拒絶反応は誘発されず、また、リンパ球混合培養試験においても長期生着LEWのBNに対する反応はγIL-2添加によっても増強しなかった。このことより心に対するドナー特異的免疫寛容の主な機序がclonal anergyではなく、clonaldelationであることが示唆された。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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