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尿路結石蛋白;オステオポンチンがなぜ蓚酸カルシウム結晶に強い親和性を有するのか

研究課題

研究課題/領域番号 09771246
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 泌尿器科学
研究機関近畿大学

研究代表者

梅川 徹  近畿大学, 医学部, 講師 (00232893)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1998年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードオステオポンチン / シードクリスタル法 / 全尿法 / シアル酸 / シ-ドクリスタル法
研究概要

【目的】
尿路結石のマトリックス成分の一つであるオステオポンチン(OPN)の構造上のどの部分が結石形成に深く関与するのかを検討した。
【方法】
RIカウントを用いたシードクリスタル法と全尿法で、蓚酸カルシウム結晶に与える影響を種々の条件で作成したOPNで比較検討した。またこれらの結晶を走査電子顕微鏡で観察し、その作用機序を結晶の形態的変化から検討した。材料には、ヒトのrecombinant OPN(rOPN),ヒト母乳から精製したnativeOPN(nOPN),nOPNの精製過程に有機溶媒を用いたdenatured OPN(dOPN),nOPNに対してそのシアル酸を酵素で除去したasiaro OPN(aOPN)である。
【結果】
シードクリスタル法の結果は、蛋白濃度が15μg/mlで抑制活性は、nOPN(82%),aOPN(56%),dOPN(49%),rOPN(15%)であった。全尿法では、150μg/mlのOPN濃度で抑制活性は、nOPN(38%)、aOPN(21%)、dOPN(21%)、rOPN(0%)。さらにこの時のnOPNについて、結晶を電子顕微鏡で観察したところ、nOPNは蓚酸カルシウム結晶の凝集を主に抑制している事が判明した。
【結論】
nOPNはシードクリスタル法のみならず全尿法でも抑制活性を有していたことにより、生体内でも結石形成に対して重要な役割をはたしている可能性が示唆された。またこの抑制活性は蛋白の一次構造によるものではなく、OPNの高次構造や側鎖のシアル酸が深く関与していると考えられた。さらにこの抑制活性は結晶の凝集の阻害によるものであることが明らかとなった。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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