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腸管利用尿路変向における制癌剤の薬理動態の研究

研究課題

研究課題/領域番号 09771248
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 泌尿器科学
研究機関福岡大学

研究代表者

鐘ケ江 重宏 (鐘ヶ江 重宏)  福岡大学, 医学部, 助手 (10291840)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード尿路変向 / 抗癌剤 / イヌ実験モデル
研究概要

【目的】腸管利用尿路変向で尿成分の再吸収により,水・電解質代謝異常が起こりうることは知られているが,尿中に排泄される薬物に関する再吸収,体内動態についての報告は少ない.今回,シスプラチンの再吸収について,イヌ実験モデルを用いて検討した.【方法】成犬雑種メス7頭(8.0-13.4kg)において,右尿管を遊離した20cmの回腸に吻合し腹壁にストーマを形成して導管尿とした.左尿管はそのまま膀胱からコントロール尿として採取する分腎採尿モデルを作成した.全身麻酔下にシスプラチン0.5mg/kgを静脈内投与後,3時間の蓄尿を行い,コントロール尿と導管尿で尿中成分と尿中のシスプラチン排泄量を比較した.【結果】両側のクレアチニン排泄量を検討するとコントロール16.52±4.05mgと導管尿20.16±14.36mgで有意差を認めなかった(r=0.89)。一方シスプラチン排泄量はコントロール尿1.02±0.38mgに対し導管尿は0.75±0.41mgと有意に低値を示した(p<0.05).導管における再吸収率は,平均28.3%であった.【考察】尿中に排泄されたシスプラチンは尿路変向利用の回腸内を通過することにより再吸収されていることが示された。さらにこれがシスプラチンの体内動態に影響を与えている可能性が推測される。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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