研究課題/領域番号 |
09771251
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
柳沼 裕二 旭川医科大学, 医学部, 助手 (90250571)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 子宮頚癌 / テロメラーゼ / HPV / 子宮体癌 / 卵巣癌 / IGF-II / P15 / P16 / Rb |
研究概要 |
本来永久に分裂、増殖するはずのない体細胞がなぜ永久に分裂、増殖する能力を獲得し癌細胞へとなるのかを細胞老化、不死化に関与するテロメラーゼに焦点を絞って解析した。検体には子宮頚部の擦過細胞標本および手術時に摘出された組織検体を患者の同意を経て使用した。まずテロメラーゼ活性の測定にはTRAP法を用いて、内部コントロールにはDr.Shayから供与されたITASを用いた。ヒト乳頭腫ウィルスの感染の有無は、high riskおよびlow risk typeのヒト乳頭腫ウィルスに対するprimerを作成し、polymerase chain reaction法を用いて解析した。その結果子宮頚部の軽度異形成上皮で31%、,中等度意形成上皮では80%、高度異形成上皮で71%、子宮頚癌では88%のテロメラーゼ活性が認められた。したがって子宮頚蔀においては悪性度が増すにつれてテロメラーゼ活性の陽性頻度が増加した。また子宮頸癌においてはヒト乳頭腫ウィルスの感染が認められ、そのなかでも、high risk typeのヒト乳頭腫ウィルスすなわち16型、18型の感染が認められた症例において高活性を示す症例が多く認められ、ヒト乳頭腫ウィルスがテロメラーゼ活性を誘導することが示唆された。
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