研究課題/領域番号 |
09771268
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
野村 誠二 名古屋大学, 医学部, 助手 (20242860)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 胎盤増殖因子 / ヒトゲノムライブラリー / クローニング |
研究概要 |
1. 胎盤増殖因子(PIGF)第1エクソンに含まれる230bpフラグメントをラベリングし、これをプローブとして、ヒトゲノムライブラリーよりスクリーニングを行った。1、000、000のファージから開始し第3次スクリーニングを経て6個のファージをクローニングすることに成功した。制限酵素地図より、これらは互いにoverlapしていると予想された。次いで、それぞれのファージからDNA抽出を行いシークエンス解析及びプロモーター活性測定を順次施行中である。更にFoot print法及びgel shift assay法を行いPlGF発現に重要と予想される転写因子を検索するため、現在、胎盤、絨毛癌細胞、肝細胞などより核蛋白抽出を行っている。 2. PlGF免疫測定系を用い、正常妊婦153例、胞状奇胎患者13例の血清中PlGF濃度を測定した。結果は正常妊婦では妊娠初期7週に67.8 pg/mlのピークを持ち以下漸減し、妊娠中期以降では平均8.5pg/mlとほぼ測定感度付近で一定であった。これに比し、胞状奇胎患者では同時期の正常妊婦に比べ血清PIGF濃度は有意に高値を示し平均272pg/mlであったが、続発性絨毛疾患である侵入奇胎の発生と血清PIGF濃度は相関がなかった。 3. 定量的RT-PCR法により測定した胞状奇胎組織中のPlGF mRNA量が続発性絨毛疾患の発生予知に有用かどうか検討したが、続発率とPlGF mRNA量の間に相関関係は認めなかった。
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