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婦人科癌治療における抗癌剤の作用増強を目指した基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09771270
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 産婦人科学
研究機関名古屋大学

研究代表者

岡本 知光  名古屋大学, 医学部, 講師 (70252236)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード婦人科癌 / Fas / VEGF / 抗癌剤 / 分化誘導
研究概要

今年度に行った研究により以下の結果が得られた。
1. Fas ligandによる細胞増殖抑制効果の検討
Fas抗原を発現している細胞株では一般に抗Fas抗体により細胞死(アポトーシス)が誘導されるが、最近われわれはFas抗原を発現しているにもかかわらず抗Fas抗体によりアポトーシスが起こらない細胞株の存在を確認している。同様の現象がFas ligandについてもいえるかどうかを検討したところ、やはりFas ligandによりアポトーシスが誘導されない場合があることが認められた。この原因として細胞の癌化に伴うFas抗原の構造異常、あるいはFas抗原以降の細胞内の情報伝達機構の異常等が推察される。
2. 血管新生阻害剤の効果
血管新生阻害剤は癌細胞に対し直接的には増殖を抑制せず、腫瘍増殖に必要な血管新生を抑制することにより癌細胞の発育を抑えることが期待されている物質である。種々の血管新生阻害剤が知られているが、今回は血管内皮増殖因子(VEGF)に対する中和抗体を用いた。ヌードマウスの腹腔内にヒト卵巣癌細胞株NOS4を移植し、腹水が貯留したところで抗VEGF抗体を腹腔内に投与したところ、腹水産生が抑制され延命効果がみられた。この結果から、抗VEGF抗体は卵巣癌化学療法時において抗癌剤の作用増強の手段として応用され得ると考えられる。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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